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Oben株式会社様と共同で、人工呼吸器管理に関する動画資料を作成いたしました!

COVID-19による診療体制の変更などにより、人工呼吸器装着患者に日常的に関わる機会が少ない医師・看護師の皆様が、診療・看護に携わることもでてきているのではないかと思われます。この度、一般の医師・看護師の方向けに人工呼吸器管理についてなどの動画資料をOben社と作成いたしました。ポイントだけを盛り込ませていただいた内容となっておりますが、少しでもご参考にしていただけますと幸いです。


ARDSの呼吸管理

https://www.oben.jp/movies/sample/624


人工呼吸器装着患者における鎮静・痛み(鎮痛)・せん妄について

https://www.oben.jp/movies/sample/623


人工呼吸器の操作と管理 患者の鎮静

https://www.oben.jp/movies/sample/626


以上3本の動画がT-ICUとOben社共同で制作され、上記URLにて公開されております。


〜COVID19に対する補足事項〜


全てのCOVID-19患者に対してPPEが必須です。

またエアロゾルが発生しうる状況では、空気感染予防策を行う施設もあります。

COVID患者では2種類の型が報告されています。

①Type L

(病状) 

コンプライアンス(肺の膨らみ易さ)は良好。

肺水腫や無気肺がない。

その割に低酸素血症を呈する。

(画像)

CTでスリガラス陰影が主体。

(管理)

ARDS標準管理を適応しない。できる限り低いPEEPとFIO2を設定し、高二酸化炭素血症には一回換気量を増やして対応する。

積極的なリクルートメントは行わない。腹臥位は基本的には不要。

②Type H

(病状)

肺水腫と無気肺が進行し、コンプライアンスが低下。いわゆるARDSの病状。

(画像)

CTで肺水腫やconsolidationが主体。

(管理)

ARDS標準管理に準じる。積極的にPEEPを上げ、高二酸化炭素血症には一回換気量6-8mL/kgを目安に呼吸回数を増やすことで対応する。

腹臥位が有効な可能性が高いが、腹臥位には人手と慣れを要するため実施可能かは個々の施設で検討する。

※病態は①→②へ移行することがあります。


●換気の初期設定

COVID-19患者においても、以下はいずれでも結構です。

モード:ACVまたはSIMV+PSV

換気様式:VCVまたはPCV

COVID-19患者へのPEEPは病態(Type L or H)によっての選択をお勧めします。



●腹臥位に関して

腹臥位の実施には、一般に、頭部および気管チューブの保持1人、体の保持3人の計4人が最低限必要と想定されます。

さらに、COVID-19患者ではエアロゾル発生を防ぐことが最重要であり、その意味で気管チューブを含む人工呼吸回路を開放せずに腹臥位を取らなければなりません。その観点からは人工呼吸回路自体を取り回す人員が1人追加で必要です。


腹臥位を保持する上では、以下の点に注意が必要です。

・不自然な姿勢や圧挫がない

・気管チューブや人工呼吸回路の屈曲がない

・気管チューブの固定の緩みや回路内の水貯留がない

以上3点の実現が困難な場合、患者の苦痛や褥瘡、筋・神経損傷を招く恐れがあります。また腹臥位中の呼吸管理でのトラブルは患者にとって有害なだけでなく、エアロゾルによる医療者への感染の恐れがあります。

これらの理由から不慣れな施設での実施はお勧めしません。



●筋弛緩に関して

以下の2つの意義があります。

①(ARDS標準管理と同様に) 肺損傷を抑え、人工呼吸器との同調性を改善する。

②COVID-19患者においては咳嗽反射を消失させ、エアロゾル発生を抑える。

そのため、Type Hでは治療早期からの使用が推奨されます。

Type Lでは必ずしも必要ではありませんが、深鎮静でも咳嗽が抑えられない場合には一時的な使用を考慮して下さい。


<Oben.jpとは> Oben社は、医療従事者が手技について基礎から応用までを動画で学ぶことができるウェブサイトです。 忙しい先生方が臨床から離れることなく学ぶことができる場を提供し、医療への貢献を目指して運営されているサービスサイトです。

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